みなさん、お久しぶりです。東京支店のドンジンです。
本日は、19インチラック第2弾となります。
数年前の話ですが、データ通信専用の基地局を関東の地下鉄、私鉄の駅に設置するプロジェクトがあり、19インチラックの受注が多かった時期がありました。
その中でも駅数が一番多い路線に設置する19インチラックを受注し、その実績から他の私鉄の駅にも19インチラックを納める機会が多々あります。
2020オリンピック前の駅構内の工事が活発な今でも、駅構内の基地局の移設に伴う19インチラックなどの納品もたまに受けることがあります。
今回紹介する現場は、T私鉄会社の駅内の借室となります。
また狭いスペースに設置する機器は多い…
悲しいことにデータ通信専用の基地局は一般のキャリアの基地局より優先順位が低く、辺鄙な場所に追いやられることが多いです。
今回の現場も無線機2台、19インチラック内に入れる伝送装置、ONU、スプライスユニットなど基地局に必要な設備を盛り沢山入れないといけないのですが、今回の現場も19インチラック1台設置する場所しかありません。
写真にも載っていますが、壁面は既に他キャリアの無線機が設置されており、無線機を設置する場所が見当たりません。
無線機は下記のイメージで2台設置しますが、重量は1台で20kgくらいで、しかも動作中は熱量がすごくて19インチラックの中に設置すると、熱量で他の機器に影響が出てしまいます
使用出来るスペースは19インチラック×1台のスペース。無線機は19インチラックの中には入れれない。メーカーと打ち合わせの末、
「19インチラックの側面板に設置できないか?」という案にたどり着きます。
最初は、「20kgの無線機2台(40kg)に無線機設置用ブラケット(10kg)、合計約50kgなので通常の19インチラックだと側面に設置したら板が取れてしまう」との見解でした。
ですが、側面以外取付スペースがない為、何とか側面に取り付ける方法を探すことにします。
通常の19インチラック(FSシリーズ)では無理なので、側面板がより厚く、(FS:0.8mm→FZ:2.3mm)日東工業のカテゴリー中でも自立型キャビネットになっているFZシリーズを使用することにします。
無線機設置の為、箱の内側には補強金具を設置、更に無線機を取り付けるボルトを入れる箇所はナットを溶接し補強を施します。
こうすることで耐荷重を更に確保できます。
また、無線機は人手に触れないようにカバーを付けます。カバーを設置することで配線が見えなくなり見栄えもよくなりますね。 カバーの正面と両側面にはスリットを付け、無線機からの熱が逃げるようにします。
その結果!!
それでは設置後の写真です!
無線機がカバーに隠れてすっきりした 見た目になっています。隣にある他社の製品と比較するとその差は一目瞭然です!これ1台で基地局が完結してしまいます!
19インチラックを開けたら機器が沢山詰まっています。無線機を中に入れるのは無理でしたね。ちなみにカバーを外すと、下記のような形になります。
カバー、あった方がいいですね!
こちらで1度成功しましたので、何回か同様な形で納めさせて頂きました。 下記は、駅のバックヤードで設置した時の写真です。ここは掃除の方など、人がよく通るらしく、カバー必須とのことでしたので即採用して頂きました。
19インチラックはアイデアの勝負です。
標準の形にこだわらず、常にお客様の意見を聞いてものつくりに挑戦しています!工夫して何かしらの答えを出します。
ご相談などいつもお待ちしております!!
最後に…
久々に横浜の客先を訪ねた際に駅地下で食べた麻婆豆腐です。夏場は辛い物がいいですね!
お店情報は下記をご確認下さい。
電源箱Jには無線機入るという情報がありますがどうなんですか?
無線機と伝送装置は上段のラックマウントに納められるようになります。
無線機の種類などはKDDIへ問い合わせください。